2014年12月9日火曜日

雑煮(ぞうに)

千種で生まれて千種で育った。
数年間、ちがう土地でも生活したけど、その土地その土地の風習や文化があるなぁとそのつど感じた。

千種の雑煮(ぞうに)、すましや味噌仕立てなど家庭によっていろいろあるそうですが、「ハマグリ」が入っているのが一つの特徴らしい。

千種の雑煮(小野くん、画像借ります。)

実は広島などでも食べられているらしいが、味など微妙に違うものだと思う(たぶん・・・)し、なによりこの山間地でハマグリとは・・・不思議な。


諸説あるようですが、お正月ぐらい海のものを食べて贅沢しよう というような、特別な意味があったらしい。

山間地でなかなか海の新鮮な食材が入ってこなかったようで、たとえばサバは、塩サバが主流だったらしい。



そうそうサバで思い出したけど、千種では10月のお祭りのときにはさかな寿司(サバ寿司)を食べます。

塩漬けされたサバの塩抜きをして、酢でしめたサバの頭からしっぽまでびっしりと酢飯を詰めた一品。 その味や形は家庭ごとに違い、それぞれに家庭の個性がある。

頭は付けないもの、酢飯は少な目であったり目いっぱい詰めたり、味も濃かったり薄かったり。なかでも目玉をくり抜いたりそのままであったりと。

酢飯が目いっぱい入っているものは、まるで「ツチノコ」のよう・・・。

目玉をくり抜くのは、いちばん早く痛んでくるので取り除くのだとか・・・。


あともう一つ、「ちくわ」が入っているのも特徴らしい。


ちなみに、千種ではけっこう何にでも「ちくわ」が入っているらしい。

たとえば、みそ汁や混ぜご飯。カレーライスに入っているのも見たことあるなぁ。

最近まで当たり前だと思っていたけど、普通は入れないらしい・・・。

でも千種の雑煮はこうでないと!  と思ってるのは、自分だけではないと思う。

いよいよ12月。お正月にはおいしい雑煮を食べたいものです。